『淫祀り』は世代を超えて再び行われる。男女の『サバ淫バル』は終わらない
『大事なものだから誰にも渡してはダメよ』暗闇の中で、郷愁を思わせる声が聞えたと同時に、主人公の安斎蓮は目覚める。その足には鎖が繋がれ、その先には塩谷果菜と言う同年代の少女が居た。そして周囲には自分達と同じような男女が数人おり、どこともつかぬ場所に混乱していた。その中の一組が逃げ出そうとすると、蓮は『逃げると殺されるぞ』と叫ぶ。周囲が驚くなか、自身もどうしてそんなことを言ったのか不思議がっていると、奇妙な仮面を付けた男達が現れ、一人の老人がこれから『儀式』という性行為を強要してくる。バカバカしいと再び先程の一組が逃げ出そうとすると、仮面の男達は彼等を容赦なく殺す。期せず蓮の言う通りになったことで、攫われてきた連中からも猜疑の目を向けられるが、蓮と繋がっていた少女―塩谷果菜―は、蓮の言葉で救われたと彼の言葉を肯定し、彼の力になろうとする。そうして果菜は『儀式』という形で、身体を差し出し、蓮もまたその身体を貪る。やがて2人は村での生活のなかで、自分達と村の関係に気付き始め……